以前は、平社員といえど、社長の奥さんだったので、制作するにも、すぐ作れる材料が身近にあった訳で。

 

今は……、

古布を買って、解いて、洗って、アイロンして、穴の開いた所は、パッチワークにしたりして、補強して、刺し子の柄を書いて、そこで刺し子をして、それから縫製って、という作業。

 

で、布達に、お母ちゃんは、「もう一回、世間に出してやるからな。」と独り言を言いながら、横で見つめるリュウには、犬語で話している。

 

だいぶ前に、昔の雨よけのマントみたいなの、見つけて、こりゃ〜〜面白いのができるぞ〜〜って、洗ったら、何度洗っても泥水。

結局、あんなに重たかった布がヘラヘラに。布地の間には、水除けの油紙みたいのが、入っていました。

 

大変だけど、全行程を自分一人でやってみると、昔の人の知恵が良くわかります。

少しの布でも利用して、反物の巾しか無いのに、あたかも、立体裁断のような仕立てがしてあり、感心するばかりです。

「刺し子でデザインする(#1)」 は、自由刺し子です。

母が得意とする柄は、チャコ鉛筆いっぽんで、自由に線を引いて、そこに、針目もいろんなのがあってよく、自由にチクチク刺していきます。

 

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(淳編集後記)

文章を書くのが苦手……とか言いながら、僕が文章を(頭を)コネって捻り出す紹介文よりも、よっぽど力強い言葉達。恵子さんの描く未来がこの言葉に凝縮されていると思います。

「もう一回、世間に出してやるからな。」

 

なんだろう……。どうしてなんだろう。目頭が熱くなってくる言葉です。

 

*1: 恵子さんは現時点で個人事業主という形式で仕事をしています。将来的には、NPO、もしくは通常の会社として組織立てる予定があり、未来のことも考えて、「刺し子でデザインする」という屋号をつけています。その「刺し子でデザインする」という事業の中のブランドが、Sashi.Coです。

 

去年は電話越しに話す、慰め程度だった言葉達。

それが今、僕たちの人生を、刺し子でデザインしようとしているんだなっと。母親の想いの力、そして布にさえ投げかける愛情に感服です。

 

 

 

 

 

 

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